伊坂幸太郎
新書
祥伝社
2015-10-08 00:00:00
225

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

  • 伊坂幸太郎
  • 祥伝社
  • 225頁

レビュー
  • 今度は何を盗むのか?いや、頭脳戦!
    人気シリーズ第3弾。
    陽気なギャング4人組は、ハイエナ記者にゆすられてしまった!
    絶体絶命のピンチ!
    軽妙な会話、スピード感ある展開、最後はこれでもかのどんでん返しが痛快。

    ハイエナ記者に正体がバレてしまったギャング。
    記事にしないことへの引き換え条件は、ハイエナ記者の借金返済だった。
    どうする陽気なギャング?
    四人とは、嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
    そもそも陽気なのは、響野だけなんだけれど。

    軽妙な言い回しと掛け合いが、伊坂ワールドの醍醐味。
    あと、うん蓄。
    どこまでが本当で、どこからが嘘なのか?
    コーヒーと紅茶の話や、カカトアルキなど。

    冒頭の響野の演説がウケる。
    こんな演説なら、ずっと聞いていたい。
    私は、響野と馬が合うかも。

    ハイエナ記者のゆすりは陰湿だ。
    殺したくなるほどに。
    ハイエナ記者を恨むグループとカジノグループが混じって複雑な展開だ。
    ところどころにある伏線やグッズが、後になって気づきニヤッとさせるところが秀逸。

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